たつの の家

「堀部安嗣の建築」という本が好きで、何度も繰り返し見ている。
そのなかに、
速い車を作るために必要なのは、いいブレーキをつくることだという
美しい光を採り入れようと思って窓のデザインをこねくりまわしても
決してよい光は入ってこない。しかしながら、窓の設計から離れて
良い壁を作ることに注力すると自ずとよい窓が生まれ、
よい光が入ってくるようになる。・・・・・・
力を入れたくなるところに力をいれず、その背後を支えるものを
しっかりとつくっておく。そうして「できてしまった」余白のような
ところが、意外と居心地がよいのかもしれない。

住宅のあり方を言いえているように思います。

随分、工期がおくれてしまいましたが　「たつの　の家」が完成しました。



竣工写真をＰicasaウェブアルバムにＵＰして見ましたのでご覧下さい。
勿論ＨＰへも近々ＵＰ予定です。

それでは、少し振り返ってみます。
7.27　の現場では、軒裏の板張りが完成し、玄関ドアの吊り込みも
されています。
ちょうどこの時期に外部フェンスの打合せをしています。


地区協定で1.2ｍ以上のフェンスに関しては、境界線から1ｍのセットバックが
規定されており、そのボリュームと仕上げ等の検証をしたのがこのコラージュ写真です。


8.21　植栽の選定と確認の為、植木屋さんへ「紅葉・あおだも・しらかし」
あいにくの天候でしたが、オーナーさんと一緒に
メインとなる植栽の樹種・樹形・サイズ等現物を確認しながら決めていきました。


9.6　やっと外部足場がとれ、全体のボリュームをあらわした
たつの　の家です。設計者にとっては　期待と緊張の瞬間です。
現場では、外構（フェンス）工事が進められてます。




9・11　外構工事も落ち着いたころ、植栽が現場へ運び込まれました。
それぞれの植栽は予定の位置へ仮置きされたあと、慎重に位置・方向等の調製を
した上で植えられます。
緑が建物に入る事によって、潤いと・充足感をかんじます。